PLACE THE BED FIRST
棚の前に、寝る場所を決める。
同じ家具でも、枕元や出入口の近くに置くと、寝ている人や避難する通路に影響します。下の2例では、約6畳の居室にシングルベッド・棚・テレビ台・ローテーブルを置いて比べています。
見直したい配置1:枕元の高い棚が、寝る場所へ倒れるおそれ。
2:未固定のテレビ・テレビ台が、通路側へ倒れるおそれ。 固定・通路を確認する配置例棚・テレビ台は固定し、寝る場所と出入口を避けて検討。実際の転倒範囲・移動・落下物も確認します。 室内約270×360cm、ベッド100×200cm、棚80×40cm・高さ180cm、テレビ台85×35cm、テーブル70×45cmを仮定し、平面寸法を同じ比率で描いた編集部制作の例です。キッチン・浴室・廊下は図の外です。畳数の表示や部屋・家具の寸法は物件・製品によって異なります。赤い矢印・斜線は倒れる方向の例で、実際の転倒範囲を計算したものではありません。青い固定表示も施工方法を示すものではありません。取り付けの承諾・強度・固定方法と、移動・落下物・ドアの開閉は実際の部屋で確認してください。
家具を買う前に、どの配置から決めればいい?
まずベッドや布団を置く場所、次にそこから玄関までの通路を決めます。残った場所に収納や家電を当てはめると、「棚は入るけれど、倒れると布団に重なる」「玄関脇のラックが動くとドアが開かない」といった配置に気づきやすくなります。
東京消防庁は、生活空間の家具を減らし、配置を見直したうえで固定する順番を案内しています。備え付け収納に収まるなら、背の高い収納棚を追加しない選択もできます。東京消防庁:自宅の家具転対策
普段歩ける通路だけを見ればよい?
床に物がないことに加え、周囲の家具が倒れたり移動したりした場合も考えます。室内のドアを実際に開け、玄関まで歩いてみてください。背の高い棚、テレビ台、冷蔵庫、キャスター付きラックがその経路に重ならないかを確認します。
寝る場所や長く座る場所の近くに、倒れやすい家具・落下物を置かない配置を検討します。低い家具への変更も候補ですが、背が低ければ固定が不要という意味ではありません。東京消防庁:配置・収納と対策器具(PDF)
賃貸で固定するなら、管理会社に何を聞く?
「壁に穴を開けてもいいですか」だけでなく、何を、どこに、どう取り付ける予定かを伝えます。入居前なら内見時の写真や家具の候補を使って相談すると、取り付け位置を説明しやすくなります。
家具の地震対策で、○○を△△の壁に固定したいと考えています。この方法で取り付け可能でしょうか。壁の下地・強度を確認できる資料や相談先、退去時の撤去・補修の扱いも教えてください。穴あけが難しい場合、利用できる固定方法について相談したいです。
これは問い合わせ文の例です。許可される工事や退去時の扱いは物件・契約ごとに確認し、回答は手元に残してください。貼り付ける器具も、壁紙や床材を傷めることがないか、取り外し方法を含めて確認します。
「固定してよい」と「固定できる強度がある」は別の確認
ネジ固定は、壁紙の奥にある石膏ボードへ適当に打てばよいわけではありません。東京消防庁は柱・間柱などの下地への固定を案内しています。家具側の取り付け部の強度も必要です。下地や施工方法が分からなければ、管理会社や施工業者に確認してから進めます。東京消防庁:家庭用家具の対策(PDF)
穴を開けない固定器具は、どう選ぶ?
器具の名前だけで選ばず、取り付ける家具・家電と設置面をセットで確認します。東京消防庁は、穴を開けられない場合にポール式とストッパー式、またはマット式を組み合わせる方法を示しています。どの製品でも同じ性能になる、という意味ではありません。
| 候補となる方法 | 購入前に確認すること |
|---|
| L型金具・ベルトなどのネジ固定 | 貸主の承諾、壁の下地、家具側の強度、指定された取り付け方法 |
| 家具転倒防止用のポール式 | 天井と家具の強度、家具の奥行き、天井までのすき間、取り付け位置、併用する器具 |
| ストッパー式・粘着マット式 | 適合する家具・重量・設置面、併用条件、粘着マットの使用期限や交換条件 |
| 家電用のストラップ・ベルト | 対応機種・重量・形状、必要本数、固定する台や壁の条件 |
| 扉開放防止器具・飛散防止フィルム | 扉の形状、ガラスの種類、接着できる材質、取り外し方法 |
ポール式は天井に押す力がかかります。天井の強度が不明な状態で締め付けてよいとは判断できません。大きな家具にストッパーやマットだけを使う方法も、一般に適さないと案内されています。東京消防庁:器具の種類・効果(PDF)
「震度○に対応」という表示だけで決めない
試験に使った家具、揺れ方、設置条件が実際の部屋と同じとは限りません。国民生活センターも、家具・家電の振動試験の結果はすべての条件に当てはまるものではないと説明しています。製品の説明書で適合条件と取り付け方法を確認し、合わない場合は別の方法を相談してください。国民生活センター:地震による転倒の防止策
棚・テレビ・冷蔵庫・電子レンジは、何を確認する?
棚・タンス:本体の固定と、中身の落下を分けて考える
重い本や食器は下段へ。棚の上に収納箱や花瓶などの落下しやすい物を置かず、上下に分かれた家具は連結と固定を確認します。食器棚の扉には開放防止、開放型の棚には収納物の落下防止、ガラスには適合する飛散防止フィルムを検討します。東京消防庁:家庭用家具の対策(PDF)
テレビ:テレビ台も一緒に確認する
本体を台に固定しても、台ごと倒れることがあります。テレビの説明書で対応する固定方法を確かめ、台の固定・移動防止も行います。器具は本体の重量や台座の形状に合うものを選びます。
冷蔵庫:固定脚と上部の対策を確認する
設置時に脚を調整して終わりにせず、上部の転倒防止方法も機種の説明書で確認します。壁にベルト等で固定する場合は、取り付け先の強度と貸主への相談も必要です。動いても避難の妨げになりにくい置き方を検討します。
電子レンジ:本体と台の両方を確認する
本体を固定するだけでなく、レンジ台の転倒・移動にも対策します。固定器具で通気口をふさがないかなど、設置条件も説明書で確認してください。冷蔵庫の上に置く場合は、両機種の天板・重量・放熱の条件を照合します。
テレビ・冷蔵庫・電子レンジの固定は、各家電の取扱説明書に従います。東京消防庁:家電製品の対策(PDF)
キャスター付き家具・高層階:倒れるだけでなく、動くことにも備える
キャスターのロック、下皿、着脱式ベルトなど、家具の用途に合う方法を確認します。東京消防庁は概ね10階以上では長周期地震動を考え、移動防止も行うよう案内しています。背の低いテーブルなども対象になり得ます。東京消防庁:家庭内のチェックリスト(PDF)
入居前・搬入日・住み始めてから、何をする?
以下は準備を進める順番の提案です。家具の購入や運搬を一度に済ませようとせず、確認できたことから進めます。
- 内見・契約前:寝る場所と通路、備え付け収納を確認。固定できる場所・方法・退去時の扱いを管理会社に聞く。
- 家具を買う前:幅・奥行き・高さ、天井とのすき間、搬入経路を測る。機種・器具の説明書を入手し、設置条件を確認する。
- 搬入・設置の日:配置とドアの開閉を確認。説明書に沿って取り付け、必要な作業は設置業者に依頼する。重い家具の移動を無理に一人で行わない。
- 住み始めてから:説明書で指定された点検・交換条件を確認。模様替え、器具の緩みや劣化に気づいたときは見直す。
枕元の履物や、避難先・連絡先の準備も別に進めておきましょう。建物や地域のリスクはハザードマップの確認ガイドで、買う家具の絞り込みは家具・家電の購入ガイドで整理できます。
横浜市で使える助成制度はある?
横浜市には家具転倒防止器具の器具代を補助する制度があります。居住地域によって全額・一部補助の区分があり、対象の器具や申し込み方法も指定されています。通販で先に買った物がそのまま補助対象になると思わず、購入前に案内を確認してください。
無料の取り付け支援は、器具代の補助とは別の条件です。同居者全員が「65歳以上」「指定された障害者手帳の交付を受けている」「要介護・要支援の認定を受けている」「中学生以下」のいずれかに当てはまる世帯が対象と案内されています。若い単身者が全員、無料で取り付けてもらえる制度ではありません。
受付状況は変わります。横浜市:家具転倒防止器具の助成・取り付け支援で、住む住所の区分、申請期間、対象器具、費用、取り付け支援の要件を確認してください。
この配置チェックは、何を整理する?
10項目について、利用者が選んだ「未確認」「見直し・対策が必要」「確認済み」「対象の家具がない」を記録します。未確認と対策が必要な項目を分け、寝る場所・通路の順に、次の作業を表示します。この表示順は編集部の提案で、災害リスクを計算した順位ではありません。
家具を購入予定でまだ設置していない場合は、「対象の家具がない」で完了扱いにせず「未確認」を選び、搬入後に再チェックしてください。対象なしは、その家具を使わない項目に限って選べます。
入力を変更すると前の結果を閉じます。保存は任意で、このブラウザに現在の回答1件分だけを保存します。住所・契約書・室内写真の入力はなく、回答を外部へ送信しません。保存・削除について
確認済みの数は準備の記録です。個別の建物や施工を調査した結果ではなく、安全性・耐震性能・損害の発生確率は判定しません。
家具・家電の地震対策でよくある質問
賃貸でも家具を壁に固定できますか?
取り付け予定の場所・方法・退去時の扱いを、貸主または管理会社に確認してください。穴を開けられると分かっても、壁の下地や家具に必要な強度があるかは別の確認です。分からない場合は施工方法を含めて相談しましょう。
穴を開けない器具なら、どの部屋でも使えますか?
使える条件は製品と設置面によって異なります。天井の強度、家具とのすき間、材質・重量、粘着面の状態、取り外し方などを説明書で確認してください。穴を開けないことと、設置できること・跡が残らないことは同じではありません。
突っ張り棒だけで地震対策は終わりますか?
東京消防庁は、家具のポール式器具とストッパー式やマット式の併用を案内しています。天井と家具の強度、製品の適合条件を確認し、寝る場所や通路を避けた配置も合わせて見直してください。
電子レンジを冷蔵庫の上に置いてもよいですか?
冷蔵庫の天板が対応しているか、電子レンジに必要な放熱スペースが取れるかを、両方の機種の説明書で確認します。設置できる場合でも落下・移動の対策は別に必要です。機種が不明なまま、置いてよいとは判断できません。
チェックがすべて確認済みなら安全ですか?
安全を保証する結果ではありません。自分が確認した内容の記録です。チェック項目以外の家具、建物の状態、揺れ方、施工の適切さは評価できません。模様替えや器具の劣化があれば、説明書に沿って点検し直してください。
横浜市の補助は、若い一人暮らしでも利用できますか?
器具代の補助は横浜市内の世帯を対象とする制度で、居住地域により補助内容が異なります。無料の取り付け支援には別の世帯要件があります。申請期間・対象器具・申し込み方法も含め、横浜市の最新案内で確認してください。
出典・確認日・編集方針
公的資料確認:2026年10月8日。東京消防庁・国民生活センター・横浜市の公開資料を参考に作成しています。資料と制度は更新されるため、最新の公式案内をご確認ください。
配置図・チェック項目・表示順は編集部が構成しました。個別の部屋・商品の耐震試験や施工検査を行ったものではありません。物件ごとの取り付け承諾・下地の強度・機種への適合は【要確認】です。公式図の転載、架空の体験談・アンケート数値は使用していません。
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